プログラマー、絵が描けないじゃないですか(偏見)
こんなじゃないですか。
なので描けるようになりたいなとずっと思っていて、ベジェ曲線って滑らかでナンカヨサソウ、とチャレンジしました。
「ベジェ曲線」習熟ドリル
7,8年前に買ったのがこれ。そう、チャレンジは2回目なのです。前回は3ページぐらいで挫折してました。んで、最近急に暇になったのをキッカケに「よしやろう」という気になり始めたのです。
(2014.1.10追記)
なんと、長らく手に入りにくかったこちらの書籍が新装改訂版で再登場とのこと。
表紙が若干、損していた分、今回はスタイリッシュで内容と合っていてヨサソウです。
Lesson1
ベジェ曲線になれるために直線とか曲線をひたすら描くのです。
ベジェ曲線はマラソンランナーが走るコース。
アンカーポイントは、マラソンランナーが通過するポイント。
方向線はアンカーポイントへ進入する角度、またアンカーポイントから退出する角度
という説明がすごくしっくりきました。ベジェ曲線を描くとき、私の頭の中ではいまでもランナーが走ります。「アンカーポイント通過〜〜〜」
一番最初に描いた猫は方向線がありませんが、2つ目は方向線を覚えた後の猫。ついでに色の塗り方も覚えたようです。
最初の章でひたすら練習したのがこれで、ほぼこれがすべての基礎のベジェ曲線だと思っています。
Lesson2
ひたすら円を描きました。円ツールを使わずに自分でアンカーポイントと方向線を出して描くという練習が一番つらかったです。トレース課題なのに間違ってデッサンしてました。なのでつらかったのですが、それが逆に力になった気がしています。
その練習をひたすらしていたら、こういうものが描けるようになりました。結構感動しました。なんせ7〜8年前に初めてこの本を開いた時に、「へ〜こんな図形描けるようになるのか〜」と期待して買った本ですから。当時はまったくそこまで到達せずに終わりましたけど。。。
Lesson3
正確に図形を描く練習。
Lesson4
デッサンが苦手でも図形を組みあせて絵を描けるよ!という章。いままで散々ベジェ曲線を描かせておいて、図形ツールを組み合わせる技を教えてくれるという。「えっ、そんなのありなの」という章で、最初からそれを教えろよ感が凄いかもしれません。しかし、ベジェ曲線を描ける中でこういったスキルがあると更に便利ということなんですね。なるほどですよ。
歯車。ワレワレは会社の〜。言ってみたかっただけです。
さて、ベジェ曲線ドリルはこのLesson4まで。正直この本読んで実践するだけで相当ベジェ曲線力が上がります。
調子こいて描いてみたのが以下のような絵です。TLにいる人たちのアイコンを勝手に描いてみてました。デッサンの良い練習になります。1週間でナンカ絵が描けている気がする!と思えたので、なかなか楽しさがすごかったです。
ツイッターの本垢の画像も変えました。そう、@ppworksってサブ垢なんですよね。
ツボを描く課題から何故かツボキャラが生まれたりしました。
絵を描く仕事を始めたい! Illustratorキャラクター制作の教科書
え、始めたいの!?という感じのタイトル。おれがソーシャルゲーム風の絵が描けるようになったらウケる〜と思ってチャレンジしました。
チャプター1
図形の組み合わせで絵を描くというお話。前回の本の最後のやつだ!
地味だ。
チャプター2
いきなりハード上がった気がしました。前の本読んでないと描くの不可能な気がしましたが気合いで描きました。
この画風で調子こいて描いた自作がこれ。
更に調子こいて動かしました。
チャプター3
クウォータービューの描き方。ソシャゲで確かによくみましたねー。なんとか牧場みたいなあれ。
クウォータービューの自作。確かになんかゲーム作れそうな気がしてきた。
チャプター4
アバターぽい絵を描く練習。髪を描くのが超大変で発狂しました。つらかった。
この勉強した後、先ほど紹介した誰かのアイコンを描き直しました。
あとモガチャン描いた。モガチャン、かわいい。モガチャンて誰。
チャプター5
漫画ぽく描く演習。ここまで勝手に自作キャラを漫画ぽく描いていたので、そのおさらいという感じでした。
これは元画像をトレースして色塗っただけ。ライブトレースの学習なのですが、その前に独学で習得していたのでこの課題は楽勝でした。
チャプター6
最後のまとめ。この2つは描くのにものすごい苦労しました。1枚目は半日。2枚目は丸一日費やしました。
というわけで、ウケるぐらい絵をかけるようになるという目標を達成しました。ベジェ曲線の本で勉強しはじめて一ヶ月ちょいです。
すべての課題において、キャラを書くときのレイヤーを分けるコツなどが同時に紹介されていて勉強になりました。
この本、全体的に細かいコツやテクニックが散りばめられていて根気よく全部の課題をやるのが一番の近道だと感じさせられました。
この本だけで3週間ぐらいみっちりやりました。隅から隅まで写経のごとく課題を言われたとおりやりました。
こういう感動、本当に久しぶりで、プログラムを始めたときがそれに近いかなと思いましたがちょっと違うのです。
プログラムは最初に学校でC++を勉強してしまっていたために、やりたいことがあってまったく出来なかったナニカが
できるようになるという体験がなかったのです。web系のエンジニアリングを学ぶ体験はそこからすべて派生していった気がしていて、今回のようにまったくの無知のところからスタートする体験を最近していませんでした。
イラレの勉強をしたことでmacがあれば絵が描けるようになったのがすごく嬉しいです。
そして
自作アプリの絵を自分で描けるようになったのが大きいです。まずは半角ツイートするアプリを作りました。このアイコンは自分で描いたものです(最初の一冊だけでよくね?とか言わないで)自分で作ったアプリを友人に紹介する際とかに「えっと絵はおれじゃなくて、、、中身が」「中身?アイコンかわいいー」「あ」というのがつらかったというのもある。
あと描いた絵のグッズをsuzuriで売ってます。よろしければどうぞ。Naoto Koshikawa ( ppworks ) ∞ SUZURI
プログラマーが絵を描けるになるのマジオススメ。そして、色の勉強するのもマジおすすめですのでこの記事もどうぞ。
エンジニアこそ色彩デザインを学ぼう - pblog
「絵を描く仕事を始めたい」という本を読んで、本当に、絵を描く仕事が来たら面白いなあ。
ちなみに
絵、私自身も含めペンダブで描くものだと思っている人が多いのですが、ベジェ曲線はマウスで書いたほうがやりやすいです。トラックパッド大好きだったのですが、今やマウスがないと生きていけない感じになっています。
あと画面は大きいほうが便利ということで、わざわざappleの Tunderbolt Displayを買いました。
ベジェ曲線を描くのに慣れてなさすぎて画面凝視がつらかったのでJINS PCが役に立ちました。
イラレパズルで絵心なくてもそれぽい絵を描けるようになろう - pblog もどうぞ。
2016年6月24日追記
この記事も一つのキッカケとなり、廣 まさきさん著の新刊が発売されたそうです!\( ⁰⊖⁰)/