RE: 来年、私はどんな環境で仕事をするべきでしょうか?

5000人→100人→200人→1人→4人→200人→1人→60人

この人数は私の経験してきた各会社の大体の従業員数である。大企業、中小企業、フリーランス、起業を経てベンチャーを選択して来た。

「来年、私はどんな環境で仕事をするべきでしょうか?」そんな問いを自身にし続けてきて今がある。

経歴について

この経歴からジョブホッパーと捉えられる事がある。経歴だけ見て書類選考する人にそう思われるのは仕方がないと思っている。採用する企業の立場しては、無駄な時間は割きたくないので書類選考を明確にしたい。年齢や職歴はその基準として明確だ。そうした観点で書類選考するシーンにおいて、年齢と職歴からどんなタイプかを判断する必要がある。職歴が多い事を高い離職率の可能性リスクと捉えて弾くのは合理的な判断だと思う。採用にかかるコストを十分に回収する前に辞めてもらっては困る。また短い期間では、十分な経験を積めていないと判断することもあるだろう。

一方、ある程度私の各時点での判断を理解して下さる人たちからはその時点の判断が合理的であると理解してもらえた場合、経験を評価していただけている。少なくともそうして来れたから今がある。

経験について

様々な仕事の形態を経験してきたことは自身にとっては良い経験であった。各プロジェクトの終了に伴い、別プロジェクトへのアサインを自身の選択において行って来たと捉えれば、その過程において転職は手段でしかない。

様々な職場を経験してきたが、以前の職場を悪く言う人間になりたくない。もちろん若かりし頃、不満を口にした事はあったし、独立してから独立する事がよりよい選択だと扇動している時期もあったと思う。その頃からもっと視野を広く持っていれば気付かずに誰かを傷つけるような事を避けられたかもしれない。どんな人の人生においてもありうるように、いつの間にか誰かに嫌な思いをさせたこともあるだろう。

私は様々な経験を積むことで視座が高まり、結果的に視野が広がったと感じる。

例えば、企業に属して働く事と独立して働く事、どちらの選択が優れているか。私の経験上、どちらが優れているという事はないし、どちらを選択するのが正解ということもない。視野を広げるという意味でお互いの世界を知ること自体は有用だ。

大事なのは目的だ。転職という手段ではなく何を目的にして行動するかを意識しよう。

社蓄と独立心について

社蓄という言葉を耳にする事が多い。企業に属している人間を社畜と揶揄し、独立している人間が偉ぶるのは視野が狭いと感じる。

独立している人間が統制力がなく自分勝手だと企業に属している人間が偉ぶるのも視野が狭い。

立場の違いを理解しよう。お互いの立場を知らずに物を言っても説得力がない。

どこにどんな場所に居ようと、他人との関わりにおいて当事者意識を持たずに自己の視点からのみ物事を判断しているようでは人間の器は成長しない。成長しない人間は精神的に子供だ。

年齢は関係ない。どんな経験をしてきて、どんな考えで生きているかだ。そういう意味で大人になろう。

哲学について

独立しているフリーランスや起業して哲学を持ち一線で活躍する人たちはとても強い。彼らは独立していてもゆるいつながりで少数先鋭のチームプレイもできる。何故なら独りで何かを興した人間は独りの限界を知っているし、誰かと協力する事の大事さを肌で実感しているから強い。独立して自分一人で何もかも出来ると思っているうちは強くなれない。仕事があるのは他人との関わりがあるからだ。独りではない。

企業に属して組織やチームを第一にする哲学を持つ人たちはとても強い。個々の力よりも組織でどう成果を出すかを重んじる。企業においては構成するメンバーがその意識を持つことが強くなる条件だと思う。雇われている意識でいるだけではなく高い視座を持ち企業の強みを知るべきだ。でないと社畜と言われても仕方がない。

独立していようと企業に属していようと、社会における自分のポジションを理解し、お互いの立場を知る事とでよりよい世界になるといい。

どんな哲学を持ってどんな行動をするかが大事だ。哲学無き者が他人を頭ごなしに批判する姿は滑稽だ。

仲間について

今、独立心を持って企業の立場を理解しながら、チームでプレイするために自分が何をすべきかにかを考えて行動している。

組織として独立心を持った集団は、組織だったフリーランス集団に似ている。企業の中でもそれが出来ると思うし、形態は違うが目指すものは同じだと思う。

組織には色んな人がいる。お互いを理解する上でアイスブレイクを上手く活用しよう。普段のコミュニケーション、ランチでの会話、チャットでふざけあう。どれも有用。まず人を知ろう。

エンジニアはコードレビューにおけるコミュニケーションが大事だ。社内のエンジニアが何をしているのかを知るために把握するには規模にもよるが全員のプルリクエストを見るのが手っ取り早い。

仲間とは何か、独立しようが企業に属していようが大事なのは仲間だ。そしてどんな仲間と何を実現するか、その視点で行動すれば自分にあった適切な形態で仕事をするようになるだろう。

githubの教科書ではgithubを題材にしているがそうしたエンジニアのコミュニケーションについてよく書かれていて、仲間とどう仕事するかという良い指標となる。

Web制作者のためのGitHubの教科書 チームの効率を最大化する共同開発ツール

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ポジティブについて

転職や仕事の選択は人生の大事な選択の一つだ。ポジティブな選択をしよう。1年の終わり、気持ちを切り替えるには絶好の機会がやってくる。人生は、小さな選択の積み重ねだ。今も、小さく賭けろという本はよい指針となっている。

小さく賭けろ! 世界を変えた人と組織の成功の秘密

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どんな体験を重視すべきか、フローについて書かれた本を読むことで私は重視すべき体験を自身の中から見出した。

フロー体験 喜びの現象学 (SEKAISHISO SEMINAR)

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さあ来年、私はどんな環境で仕事をするべきでしょうか?自身に聞いてみよう。

タイトルは、RE: どんなことを勉強すればいいですか? - satococoa's blogにインスパイアされたものです。