許可を得る前にプルリクしよう、って言ってきた。

2016年12月17日(土)、松江テルサ4階にて開催された松江Ruby会議08に参加しました。初の島根!初の松江!

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キッカケは、フルタイムRubyコミッター採用までの道のり | Money Forward Engineers' Blogという記事が松江Ruby会議スタッフの目に止まり、僭越ながらゲストスピーカーにお招きいただきました。

許可を得る前にプルリクしよう、とは

About pull requests - User Documentation

プルリク = GitHubのPull Requestという機能です。GitHubはGitのRepositoryをホスティングするサービスで、Pull Requestを使うことで、そのRepositoryの本筋の歴史に対してある時点で分岐した歴史を統合する提案が出来ます。

『許可を求めるな謝罪せよ(Don’t ask for permission, beg for forgiveness)』の初出

「許可を求めるな謝罪せよ」という有名な言葉があって、これは、"Don’t ask for permission, beg for forgiveness"の誤訳らしいんですが、それをもじったツイートをしたことが有り、今回はその心を問うという形で発表させて頂きました。

チームの意思決定プロセスの民主化

Pull Requestに流れる思想は、チームの意思決定プロセスの民主化です。

ポエム/GitとGithubについて(by taea) - ppworks.esa.io

  • 動くコードで提案が出来る
  • 合意形成の可視化・フェア感
  • コードに含めた意図を主張し、歴史に残す事が出来る

チームの意思決定のプロセスを整理してみると以下のようになります。

  1. あるひとの意志を案として、提案する
  2. 合意形成のための議論を行い、新たな案などを取り込む
  3. 合意形成され意思決定される

これらが、

  1. Pull Requestの作成して、動くコードで提案する。
  2. Pull Request上でのコメントのやり取り、コミットを繰り返す
  3. Merge

に対応するわけです。

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CHANGE

何か変革を起こすときには自分が起点となることが大事です。問題提起だけで終わってしまっては、愚痴っているだけのように見えますし、もったいないですね。

  • 自分が変わる
  • 自分が変える
  • 周りが変わる

普段の行動からリーダーシップを取る方法としては、『採用基準』にあるようなアプローチが良いと思っています。たとえ十分な情報が揃っていなくても、決断する事が大事です。決断することがリーダーシップともいえます。

また自分が変わるキッカケとしては、『人生が大きく変わる アドラー心理学入門』が参考になります。人生は自分が主人公という意識を持って、どうすれば建設的な判断が出来るかを考える事が重要です。

採用基準

採用基準

人生が大きく変わる アドラー心理学入門

人生が大きく変わる アドラー心理学入門

許可を得る前にプルリクしよう

てなわけで、「許可を得る前にプルリクしよう」って何かって言うと、人生は自分が主人公という意識を持って、自分が起点となりリーダーシップを取ろう、と言い換えることが出来ます。

松本さんの話

プロダクトオーナーは、プロダクトのデザイナーでもある。デザイナーはデザインポリシーとして、モノづくりの背景である物語を語り続けるストーリーテラーであれ。

という話でした。私が考えていたリーダーシップに必要な、決断力。決断力が発揮される背景には、その人のポリシーがあるのだと気付かされました。

松田さんの話

開発のツールの話。プログラマーは自分が使う道具を自分で作ることができるし、誰の許可も求めなくていいんですよってのは本当にそうだなって思いました。

松田さんの話を聞けば聞くほど、自分はここ最近ポエムばかり吟じてばかりだし、コード書かねばなって強く思った結果、本当にプレイヤーに戻らねばと思いましたよ、ほんとまじ。

あと、お隣で「Don’t repeat your 発表っていうポリシーなんですよー」と仰ってて感銘を受けました。はー、カッコイイ。

自分の発表について

今まで自分のスタンスというものを整理するいい機会になりました。自分はナニモノなのかという問いかけを自身にしたときに、ここ最近の具体事例と一緒にスタンスを示す事が出来たのが良かったですね。

今回改めて、自分の人生にもリーダーシップを持って臨むべしと感じました。大物ゲストと並んで恐縮しか無かったんですが、当日は恐縮しすぎるのは招待してくださった方々にも失礼になるし、きっと自分にしか話せない話があると信じ、なるべく堂々と発表に挑めるよう心がけました。上手く出来ていたかどうかは怪しいですが、ベストは尽くしたと思ってます。とはいえ、勇気を出して後日配信されるであろう動画から反省点を学ばねばならないですね。機材トラブルにより私のパートの動画配信はないそうですと思ったら、公開されてました

www.youtube.com

きっかけを作ってくださった松田さん、並びに松江の方々に感謝です。

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ppworks.hatenablog.jp

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